ペットクリニックハレルヤは福岡に4店舗ある動物病院です。ペットの病気の事ならお任せください!


 
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血液の病気には実に多くの種類の病気があり、罹患動物の多くは重篤な症状を起こしていることが多い為、いかに迅速かつ確実に診断を下し、速やかに適切な治療を行うことがとても重要になります。
しかし、この血液疾患の診断や治療には高い専門性を必要とし、比較的簡単に診断出来る疾患から高度な検査が必要な疾患まで様々であり、またその治療選択にも的確な判断が求められる疾患といえます。

当院では、症例に合わせて診断に必要な各種検査や骨髄検査などを確実に行い、確定診断後にそれぞれの疾患に沿った治療を実施しています。血液疾患の経験症例数は非常に多く、学術発表も積極的に行っており、他院からの紹介症例も数多く受け付けております。お気軽にご相談下さい。
 
 
血液には赤血球・白血球・血小板の3種類の血液細胞が存在しており、それぞれの細胞はその特性に合わせた重要な仕事を担っています。

これら血液細胞は、血液の造血工場である骨髄(骨の中)で産生されています。
呼吸によって肺から取り込まれた酸素と結合し、血液循環により体全体に酸素を運搬する重要な仕事を行っています。また、二酸化炭素の排出も行っており、体の酸素・二酸化炭素のバランスをとっています。赤血球の数が減少すると「貧血」という病態になり、酸素運搬に支障が生じ体は酸素不足に陥り、多くの臓器の機能低下を招きます。逆に、赤血球の数が増加すると「多血症」という病態になり、血液の循環が悪くなり、血管が詰まりやすくなります。
細菌、ウイルスなどの異物が体の中に侵入することに対抗して体を守ってくれるのが白血球です。白血球には多くの種類が存在し、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球に分けられ、それぞれが異なった役割を担っています。白血球の数が増加すると「白血球増加症」という病態になり、体の中で感染や炎症などが起きていることが示唆されます。白血球の数が減少すると「白血球減少症」という病態になり、体を守る白血球が少ないことから危険な状態となります。
出血を止める「止血」に必要不可欠な細胞です。血管が損傷し出血が始まると、活性化し損傷部位に集まり止血機能を発揮して出血を止めます。血小板の数が減少すると「血小板減少症」という病態になり、止血機能に障害が生じます。血小板の数が増加すると「血小板増多症」という病態になり、これも時に止血機能に障害が生じます。
 
 
ペットの血液疾患において、この貧血が最も多く見られる異常の一つであり、かつ罹患動物は深刻な容態を呈していることが多いため、原因を速やかに特定することがとても大切です。
原因により「赤血球の喪失」「赤血球の産生障害」「分布異常」に大別されます。
(1) 赤血球の喪失:出血、溶血など。
◎出血:事故や怪我などの外傷、手術、胃出血や血便などの消化管出血、腫瘍の破裂、血尿、
    止血異常などが原因で出血が起きて貧血を起こします。
    出血を止めることが最優先であり、時に輸血も行います。
◎溶血:赤血球が様々な原因によって破壊されてしまうことを溶血と言います。
    原因により、以下に分類されます。
 a. 感染症:レプトスピラ症、バベシア症、ヘモプラズマ症など。
 b. 抗体による破壊:免疫介在性溶血性貧血、不適合輸血など。
 c. 機械的破壊:微小血管循環障害、フィラリア症、DIC(播種性血管内凝固症候群)など。
 d. ハインツ小体性貧血:タマネギ中毒、猫の糖尿病など。
 e. 細胞膜異常:低リン血症、酵素欠損など。
(2) 赤血球の産生障害:鉄欠乏、慢性疾患による貧血、腎性貧血、非再生性免疫介在性貧血、
           赤芽球癆、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、白血病、骨髄癆など。
◎鉄欠乏性貧血:持続的な出血、鉄の摂取不足・吸収不良などにより鉄が不足することで
        赤血球の産生が低下し貧血を呈する。
◎慢性疾患による貧血:慢性の炎症や感染、腫瘍などが基礎疾患として存在している時に
           発現する貧血。
◎腎性貧血:慢性腎機能障害では赤血球産生を促すエリスロポエチンが低下することで
      貧血が発現する。
◎骨髄疾患:非再生性免疫介在性貧血、赤芽球癆、再生不良性貧血、免疫介在性汎血球減少症、
      骨髄異形成症候群、白血病、骨髄癆などいずれも重篤な骨髄疾患であり、
      確定診断には骨髄検査が必要になります。
 a. 非再生性免疫介在性貧血:多染性赤芽球から多染性赤血球までの過程において免疫学的破壊を
               受けることで発生する貧血。
 b. 赤芽球癆:骨髄において赤血球系細胞のみが著減あるいは消失することで発生する貧血。    
 c. 再生不良性貧血:末梢血において汎血球減少症を示し、骨髄においては細胞密度の低下を示す。
 d. 免疫介在性汎血球減少症:赤血球、好中球、血小板が免疫学的破壊を受けて汎血球減少症を
               呈する。
 e. 骨髄異形成症候群:骨髄細胞の分化成熟に異常があり、正常な血液細胞を作り出せない
            無効造血の状態にあるため、貧血や血小板減少症、好中球減少症などを
            起こします。
 f. 白血病:造血細胞由来の細胞が骨髄においてクローン性に増殖する血液のがん。
      白血病細胞の増殖のため正常な造血が成されず、貧血や血小板減少症、
      好中球減少症などを起こします。
(3) 分布異常:脾機能亢進症。
 
 
★脾臓腫瘍破裂による出血性貧血
・症例:ゴールデンレトリバー、8歳齡、雄。
・症状:貧血を呈し、虚脱状態で来院。
・診断:脾臓に発生した腫瘤の破裂による腹腔内出血。
・治療:外科手術による脾臓摘出手術、輸血。
・病理組織学的診断:脾臓血管肉腫。
★バベシア症による溶血性貧血
・症例:シーズー、7歳齡、雄。
  • ・経緯:3週間前に近医にて脾臓腫瘤が見つかり摘出手術を受ける。
       脾臓腫瘤の病理組織学的診断は軟部組織肉腫。
・症状:食欲廃絶、貧血を呈して来院。
・診断:バベシア症。脾臓摘出によりバベシアが顕在化したとみられる。
・治療:アトバコン、輸血。
  • ・経過:貧血は改善し、血液塗抹上ではバベシアは見つからないが、
       PCR検査ではBabesia gibsoniが検出されており、再発の懸念がある。
 
赤血球に寄生したバベシアギブソニ 貪食された赤血球
★ヘモプラズマ症による溶血性貧血
・症例:雑種猫、3歳齡、去勢雄。
  • ・経緯:2日前に食欲不振により福岡夜間救急動物病院を受診し、貧血を指摘される。
       かかりつけの動物病院から当院へ紹介受診。
・症状:食欲低下、貧血を呈して来院。
  • ・診断:ヘモプラズマ症、猫エイズウイルス感染症。
       PCR検査でMycoplasma haemophilusが検出。
・治療:プレドニゾロン、ドキシサイクリン。
  • ・経過:貧血は改善し、血液塗抹上ではヘモプラズマは消失、
       PCR検査ではMycoplasma haemophilusが検出されなくなった。
 
赤血球に寄生したヘモプラズマ 貪食された赤血球
★免疫介在性溶血性貧血
・症例:雑種小型犬、9歳齡、雌。
・症状:食欲廃絶、呼吸促迫、再生性貧血を呈して来院。
・診断:免疫介在性溶血性貧血。
・治療:輸血、プレドニゾロン、アザチオプリン。
・経過:寛解し、貧血は改善。
 
赤血球再生像の亢進 脾臓では異常に
赤血球が貪食されている
★脾臓血管肉腫に併発したDIC(播種性血管内凝固症候群)による貧血
・症例:ゴールデンレトリバー、10歳齡、雌。
・経緯:近医にて貧血を指摘され当院へ紹介受診。
・症状:食欲不振、呼吸促迫、貧血を呈して来院。
・診断:脾臓に発生した腫瘍によるDIC。
・治療:低分子ヘパリン、外科手術による脾臓摘出手術、輸血。
・病理組織学的診断:脾臓血管肉腫。
・経過:多臓器不全により第11病日に死亡。
 
DICによる止血異常のため
体中で出血
破砕赤血球の出現
★ハインツ小体性貧血
・症例:雑種猫、5歳齡、去勢雄。
・症状:食欲廃絶、嘔吐を呈して来院。
・診断:糖尿病性ケトアシドーシス。
・治療:輸液、インスリン投与。
  • ・経過:第4病日にハインツ小体性貧血を発現。
       基礎疾患の治療と抗酸化薬の投薬。
       貧血は改善し、以後インスリン治療継続。
ハインツ小体の著増
★骨髄疾患:非再生性免疫介在性貧血
・症例:シーズー、7歳齡、避妊雌。
・経緯:近医にて貧血を指摘され当院へ紹介受診。
・症状:食欲不振、呼吸促迫、重度な非再生性貧血を呈して来院。
・診断:骨髄検査により非再生性免疫介在性貧血と診断。
・治療:パルス療法、シクロスポリン、ヒト免疫グロブリン製剤、輸血。
  • ・経過:メチルプレドニゾロンによるパルス療法、シクロスポリン、輸血で寛解せず。
       ヒト免疫グロブリン製剤の追加投与により寛解、シクロスポリンで維持。
 
骨髄における赤芽球・赤血球の貪食像
★骨髄疾患:赤芽球癆
・症例:シーズー、8歳9ヶ月齡、雄。
・経緯:近医にて貧血を指摘され当院へ紹介受診。
・症状:食欲不振、呼吸促迫、重度な非再生性貧血を呈して来院。
・診断:骨髄検査により赤芽球癆と診断。
・治療:パルス療法、シクロスポリン。
・経過:寛解し、シクロスポリンで維持療法。
 
骨髄検査では赤芽球系細胞のみの著減が認められる
★骨髄疾患:骨髄異形成症候群
・症例:雑種猫、2歳齡、去勢雄。
  • ・経緯:6ヶ月前から免疫介在性血球減少症の治療を受けていたが、
       1ヶ月前から貧血が酷くなってきた。
・症状:食欲不振、呼吸促迫、非再生性貧血、好中球減少症を呈して来院。
  • ・診断:骨髄検査により骨髄異形成症候群と診断。猫白血病ウイルス陽性。
       骨髄では、赤芽球系細胞と顆粒球系細胞の形態異常が認められた。
・治療:シクロスポリン、ビタミンK2、シタラビンオクホスファート、エリスロポエチン、輸血。
・経過:全身状態の悪化により第87病日に死亡。
 
骨髄における赤芽球の形態異常 アポトーシス
★骨髄疾患:急性リンパ性白血病
・症例:ゴールデンレトリバー、12歳1ヶ月齡、避妊雌。
・経緯:近医にて貧血を指摘され当院へ紹介受診。
  • ・症状:食欲不振、元気消失、中程度の非再生性貧血、白血球増加症、好中球減少症、
       血小板減少症を呈して来院。
  • ・診断:骨髄検査により急性リンパ性白血病と診断。
       白血病細胞はペルオキシダーゼ染色陰性、非特異的エステラーゼ染色陰性。
・治療:プレドニゾロン、L-アスパラギナーゼ、ビンクリスチン、シクロホスファミド。
  • ・経過:完全寛解に導入され血球3系統は正常化したものの、
       全身状態の悪化により第27病日に死亡。
 
末梢血には白血病細胞が出現 骨髄は白血病細胞で占拠
★骨髄疾患:急性リンパ性白血病
・症例:ゴールデンレトリバー、7歳9ヶ月齢、去勢雄。
・経緯:呼吸促迫を呈して近医を受診、白血球増加症を指摘され当院へ紹介受診。
・症状:中程度の非再生性貧血、白血球増加症、好中球減少症、血小板減少症を呈して来院。
・診断:骨髄検査により急性リンパ性白血病と診断。
    白血病細胞はペルオキシダーゼ染色陰性、非特異的エステラーゼ染色陰性。
・治療:化学療法は希望しなかったため、対症療法のみ。
・経過:第9病日、腹腔内出血による出血性ショックのため死亡。
 
末梢血には白血病細胞が出現 骨髄は白血病細胞で占拠
★骨髄疾患:急性骨髄性白血病
・症例:雑種猫、5歳齡、避妊雌。
  • ・症状:食欲不振、元気消失、嘔吐、
       重度の汎血球減少症(貧血、白血球減少症、血小板減少症)を呈して来院。
  • ・診断:骨髄検査により急性骨髄性白血病(M2)と診断。猫白血病ウイルス陽性。
       白血病細胞はペルオキシダーゼ染色陽性率5%、非特異的エステラーゼ染色陰性。
  • ・治療:プレドニゾロン、ビンクリスチン、ダウノルビシン、シトシンアラビノシド、
       エリスロポエチン。
  • ・経過:完全寛解に導入され血球3系統は正常化、ダウノルビシンによる地固め療法、
       低用量シタラビンオクホスファートによる維持療法により維持され1年間生存、
       第368病日に死亡。
 
骨髄は白血病細胞で占拠されている
 
様々な原因により、赤血球数が異常に増加することを多血症といいます。
赤血球数が増加する原因により、以下に大別されます。
(1) 相対的増加:脱水などで血液中の水分が喪失し、相対的に血液が濃縮した状態。
(2) 二次性多血症:心臓疾患や呼吸疾患による低酸素状態、エリスロポエチン産生性腫瘍などに
         より赤血球数が増加することで発生。
(3) 真性多血症:慢性骨髄増殖性疾患の一つであり、骨髄多能性幹細胞のクローン性異常により
        赤血球細胞が増加する骨髄疾患。
 
白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球があり、臨床的に問題になる減少症は主に好中球とリンパ球になります。
(1) 好中球減少症:原因により「産生低下」「破壊の亢進」「分布異常」に大別されます。
◎産生低下:骨髄での産生に問題が生じて好中球が減少します。
 a. 感染症:パルボウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、エールリッヒア症など。
 b. 薬剤:抗がん剤、エストロジェンなど。
 c. 放射線
 d. 免疫介在性:再生不良性貧血など。
 e. 骨髄癆:白血病、悪性腫瘍の骨髄転移など。
 f. 無効造血:骨髄異形成症候群。
◎破壊の亢進:免疫介在性好中球減少症。
◎分布異常:ショック(循環プールから辺縁プールへ)、消費亢進(激しい炎症)、脾機能亢進症など。
(2) リンパ球減少症:原因により「コルチコステロイド誘発性」「リンパ組織の破壊・萎縮」
         「喪失」に大別されます。
◎コルチコステロイド誘発性:ストレス、クッシング、ステロイド投与などにより、
              循環するリンパ球がリンパ組織や骨髄に抑留されることで減少。
◎リンパ組織の破壊・萎縮:猫白血病ウイルス感染症、猫エイズウイルス感染症、
             ジステンパーウイルス感染症などの感染症や、放射線、抗がん剤、
             免疫抑制剤などで減少。
◎喪失:乳び胸、蛋白喪失性腸症などで減少。
 
(1) 好中球増加症:原因により「生理的反応」「コルチコステロイド誘発性」
        「病的増加」に大別されます。
◎生理的反応:恐怖や興奮などで辺縁プールから循環プールへ移動することで増加、
       猫で起きやすい。
◎コルチコステロイド誘発性:ストレス、クッシング、ステロイド投与などにより貯蔵プールから
              成熟好中球が放出されて増加。
◎病的増加:病気により増加。
 a. 炎症・感染など:炎症により各種サイトカインの活性化が起こり、骨髄での産生が
           増加することで結果として桿状核好中球の増加を起こす。
 b. 腫瘍性増加および腫瘍随伴症候群:慢性骨髄性白血病、リンパ腫、G-CSF産生腫瘍
                   などで増加。
(2) リンパ球増加症:原因により「生理的反応」「抗原刺激」「リンパ系腫瘍」に大別されます。
◎生理的反応:恐怖や興奮などで辺縁プールから循環プールへ移動することで増加。
◎抗原刺激:持続的な抗原刺激により増加、異型リンパ球が出現する。
◎リンパ系腫瘍:急性リンパ性白血病やリンパ腫で異常なリンパ芽球が増加。
        慢性リンパ性白血病では成熟リンパ球が増加する。
(3) 単球増加症:好中球と連動して増加したり、単球系腫瘍により増加します。
(4) 好酸球増加症:寄生虫疾患、アレルギー性疾患、好酸球増加症候群、リンパ腫、肥満細胞腫、
         慢性骨髄増殖性疾患などにより増加します。
(5) 好塩基球増加症:好酸球増加症に連動して増加することがあります。
 
 
★好中球増加症:慢性骨髄性白血病
・症例:ミニチュアダックスフンド、1歳3ヶ月齡、雄。
  • ・症状:食欲不振、元気消失、嘔吐、下痢、重度の白血球増加症(94400/μl)と
       重度の非再生性貧血を呈して来院。
  • ・診断:骨髄検査により慢性骨髄性白血病と診断。
       骨髄球系細胞の過形成と赤芽球系細胞の低形成、ミクロメガカリオサイトの出現。
・治療:ヒドロキシカルバミド、輸血。
・経過:完全寛解に導入され血球は正常化、ヒドロキシカルバミドの隔日投与で維持。
 
末梢血では左方移動 骨髄では骨髄球系細胞の
過形成
ミクロメガ
カリオサイト
 
★リンパ球増加症:慢性リンパ性白血病
・症例:シーズー、11歳1ヶ月齡、雄。
・症状:散歩後に卒倒したということで来院。白血球増加症(99900/μl)と非再生性貧血を認める。
  • ・診断:骨髄検査によりB細胞性慢性リンパ性白血病と診断。骨髄は成熟リンパ球の
       著増が認められ、PCR検査ではIgHのクローン性再構成が認められた。
・治療:プレドニゾロン、メルファラン。
・経過:完全寛解に導入され血球は正常化。
 
末梢血ではリンパ球増加症 骨髄では成熟リンパ球の著増
 
血小板は出血を止める止血機能の要であるため、減少すると出血の危険性が高まることから迅速に対処する必要があります。
原因により「産生低下」「消費の亢進」「破壊の亢進」「分布異常」「感染症」に大別されます。
(1) 産生低下:骨髄低形成、骨髄癆(白血病など)、無効造血(骨随異形成症候群)などにより
       血小板の産生が低下することで減少。
(2) 消費の亢進:出血や血栓形成(DICなど)が続くことで血小板が消費され減少。
(3) 破壊の亢進:免疫介在性に破壊されたり、血管障害性(血管炎や血管肉腫など)に
        破壊されたりすることで減少。
(4) 分布異常:脾機能亢進症。
(5) 感染症:バベシア症、エールリヒア症、猫白血病ウイルス感染症などで減少。
 
原因により「反応性」「腫瘍性」に大別されます。
(1) 反応性:再生性貧血、慢性感染症、悪性腫瘍などに伴って増加する。
(2) 腫瘍性:本態性血小板血症、その他の慢性骨髄増殖性疾患、急性巨核芽球性白血病などにより
      増加する。
 
 
★血小板減少症:免疫介在性血小板減少症
・症例:マルチーズ、8歳2ヶ月齡、去勢雄。
・症状:口腔内出血、紫斑で来院。重度な血小板減少症(4000/μl)を認める。
  • ・診断:骨髄検査により免疫介在性血小板減少症と診断。
       巨核球系細胞は顕著な過形成だが、血小板付着像が見られない。
・治療:プレドニゾロン、シクロスポリン。
・経過:寛解し血小板数は正常化、シクロスポリンで維持。
 
紫斑 骨髄では巨核球系細胞の
顕著な過形成
 
 
★血小板増加症:本態性血小板血症
・症例:雑種中型犬、4歳齡、雌。
・経緯:腰部に発生した皮下血腫のため近医を受診、血小板増加症を指摘され当院へ紹介受診。
・症状:重度の血小板増加症(4311000/μl)と中程度の非再生性貧血を呈して来院。
  • ・診断:骨髄検査により本態性血小板血症と診断。
       巨核球系細胞の著増と形態異常、血小板の集塊形成、赤芽球系細胞の低形成。
・治療:ヒドロキシカルバミド、アスピリン。
・経過:血小板数は減少傾向を示し、貧血も改善。
 
骨髄では巨核球系細胞の著増 形態異常 血小板の集塊形成
   
 
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